佐賀大学教養教育運営機構

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第6主題分野  科学技術と生産

 樹上に棲息していたサルの一種にすぎなかった人類の祖先は、地上で直立歩行し両手を自由に使えるようになって道具を作り出し、それを使用するための肉体的条件を身に付けました。道具の製作とそれらの技術こそ、サルがヒトに進化する上で決定的に重要でした。技術は、労働の生産性を高め、労働時間を短縮する手段で、すべての人に自由な時間を亨受させ社会の発展に大きく寄与する原動力です。一方、生産の現場では、高齢化や就労・技術の継承、ハイテク生産システムを使用できない自然や生物を対象とする農業や医療分野等における労働など解決すべき多くの課題があります。これらの諸課題の解決は21世紀に生きる学生諸君の肩にかかっています。それらを解決する糸口を与えることがこの分野の授業の目的です。
 この分野には、文化教育学部、医学部、農学部、工学系研究科、産学官連携推進機構、低平地沿岸海域研究センター、海洋エネルギー研究センター、海浜台地生物環境研究センター、シンクロトロン光応用研究センター、高等教育開発センターほかの計87名の教員が登録しており、現代のハイテク技術やバイオテクノロジーの発展、科学と技術の関係や発展の歴史、生産機材とエネルギーの開発、生産と環境の調和、農業生産と環境問題等について平易に解説します。
この分野は、4つの副主題(「技術の歴史:3科目」「資源とエネルギー:5科目」「ハイテクノロジーと生産:6科目」「生産と環境:7科目」)と「個別授業:24科目」及び「総合型授業:4科目」で構成されています。
これらの科目群は,佐賀大学の学士力「1.基礎的な知識と技能」の「文化と自然:世界を認識するための幅広い知識を有機的に関連づけて修得し、文化的素養を身につけている。」および「現代社会と生活:健全な社会や健康な生活に関する種々の知識を修得し、生活の質の向上に役立てることができる。」に対応しています。

(第1)副主題「技術の歴史」

 (第1)副主題「技術の歴史」では、機械、電気、建設および農業における科学技術の将来を展望することを目的に、科学技術の発展の歴史及び現状を概説するとともに、科学技術とは何か、技術にとって科学はどのような意味を持つかについても考えます。

(第2)副主題「資源とエネルギー」

 (第2)副主題「資源とエネルギー」では、現代の物質文明を特色づける工業・農業生産を支える資源とエ ネルギーの利用の歴史と現状について概説します。その1つは、われわれの身の回りにある様々な新素材の 紹介と機能発現のメカニズムの分子・原子レベルからの説明、他は、農業生産に関わる栽培植物の起源、改 良、保存についての概説とエネルギー開発の歴史と将来展望、核燃料サイクル、電気を利用する生産技術等 の様々な側面についての解説です。

 (第3)副主題「ハイテクノロジーと生産」

 (第3)副主題「ハイテクノロジーと生産」では、ハイテクノロジー(高度先端科学技術)の現状と将来について総合的に考える能力を養うことを目的とします。最近、進歩が著しい先進材料、自動制御、情報処理等の工業・情報関連技術やバイオテクノロジー等の生物科学技術について解説します。

 (第4)副主題「生産と環境」

(第4)副主題「生産と環境」では、環境問題として、人口の増大、資源の浪費、生体系の破壊、環境汚染の増大がありますが、食糧生産、水、森林を潤沢に維持しつつその方策をいかに講じるか、また、自然災害の予知と対策をどうするかが問題となっており、これらの観点から、工業・農業生産における技術の発達と環境への影響、その対策、地球環境汚染をもたらす物質、水域保全、生物環境、自然災害とそれに対応してきた人間の防災対策等について解説します。